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【スタジオエンジニア】「“その一瞬”の連続で配信を創りあげる」ライバーの魅力を伝える最前線の現場【従業員インタビュー】

ANYCOLOR株式会社(以下:ANYCOLOR)に所属するにじさんじライバーは100名を超えており、それぞれ多彩な活動を続けている。
その活動の中でも特に目を引くのが、テレビ顔負けのバラエティ番組だ。

ANYCOLORには、ライバーの個性とバラエティを融合させ、唯一無二のエンターテイメントを作る「スタジオエンジニア」がいる。
今回はにじさんじの配信にいなくてはならないスタジオエンジニアと、そのスタジオを統括するスタジオ部部長にインタビューを行った。

日々“にじさんじらしい”バラエティの面白さを探求して働く彼らが、どんな想いで働いているのか。ぜひこの機会に知ってみてほしい。

【取材を受けた人】
藤田:スタジオ部 部長
ネット業界でクラウドサービスの開発運用などのPMに携わりながら、個人で配信を行うなどエンタメ系の活動を行っていた。
エンタメ活動に振り切るか考えていた中、ANYCOLORの社員とイベント会場で出会い、意気投合するように入社。
ANYCOLORでのインフラ開発構築業務を行った後、現在はスタジオ部の部長として配信業務に関わるメンバーのマネジメントに携わっている。

山川:スタジオ部 リードスタジオエンジニア
2012年にテレビ報道技術スタッフとして就職。
その後エンタメ事業に携わりたいという思いから、2016年の配信事業会社への転職を経て、2019年にANYCOLORへ入社。
配信技術としてスイッチャー・音声・カメラ・配信等様々な業務を担当しており、主な担当番組は「第2・3回マリカ杯」「にじさんじ甲子園」「NJU歌謡祭」「レバガチャダイパン」「木10!ろふまお塾」「海外ライバーデビュー配信」等。


「なんでも自分たちでやるが、自分本位にはなってはいけない仕事」


ーーさっそくですが、お二人はどうしてANYCOLORに入社されたのでしょうか?

山川:
前々職ではテレビ業界、前職では某配信事業会社の技術者として働いていたのですが、エンタメ系の仕事がやりたくて入社したにも関わらず、諸々の事情で携われずにいました。
エンタメの仕事を諦められずにいた時、友人に応募を勧められたのがきっかけでANYCOLORを知ったんです。

当時はそこまでVTuberを知らなかったのですが、「これからもっと面白くなりそう」「実写じゃないキャラクターを盛り上げてみたい」という興味からエントリーし、ご縁を頂いた形です。

藤田:
僕も元々エンタメ系が好きで、転職するならそういう業界に携わりたいと考えていたんです。
転職を考えていた時にはVTuberが流行っていましたし、その中でも特ににじさんじがエンタメ色の強い面白いことをやっていると感じてANYCOLORに興味を持ちました。
その後、とあるイベント会場でANYCOLORで働いていた社員と出会い、入社することを決意した流れですね。

ーーお二人ともエンタメに携わりたいと考え入社されたのですね。「スタジオエンジニア」とはどういう仕事で、どのような流れで業務を行っているのでしょうか?

藤田:
仕事としては、にじさんじの配信におけるOBS(Open Broadcaster Software)担当と音声担当の2人で基本的に収録を行っています。
3Dモデルでの配信であれば、そこに3D担当が増えるという形でして、実は配信に関わるエンジニアは数名で行われています。

仕事の流れを説明すると、まずは配信時間の3〜4時間ほど前から準備を始めます。
準備の時間でディレクターと流れや素材の打ち合わせをし、ライバーが到着次第リハーサルを行い、本番を迎えます。
本番中はカメラのスイッチングや、音声コントロール、3D配信の場合はカメラ撮影などに付きっきりになります。
無事本番が終わったら、スタジオセットの撤収をして1日が終わります。

ーーかなりテレビ番組の収録に近い印象を受けました。山川さんはテレビ業界出身とのことでしたが、にじさんじのスタジオエンジニアはどんな違いがあるのでしょうか?

山川:
テレビ業界だと、音声さんやカメラマンなど「決まった人が決まったことをやる」ようになっているのですが、にじさんじの場合は一人のスタジオエンジニアが文字通り「なんでもやる」というのが違いますね。

音声も映像も画面構成も、自分で全て担当する必要がありますので、戸惑ってしまうこともあるかもしれませんが、その分自分たちで考えたものを番組に反映できるといった面白さがあります。

また、担当番組についてはディレクターに技術的な観点で意見を言いやすい雰囲気なのも違う点かと思います。
「もっとこうした方がいい」という改善案を受け入れてもらえることも多く、楽しく仕事ができている理由の一つとも感じます。

ーーまさにエンジニアとして番組を作り上げていますね。配信中はどのようなことに気をつけて仕事をしているのでしょうか?

山川:
色々あり過ぎます笑
一つだけ挙げるなら「自分本位の配信にならない」という意識を持って仕事をしていることでしょうか。

番組を作るのは僕たちだけでなく、ライバーやディレクターもいますので、彼らがやりたいことを念頭に置いた上で、画面構成などを考えるようにしています。
番組の主役はライバーなので、そこを履き違えないことは重要だと思っています。

藤田:
山川さんに繋がる話で、「面白くないことはしないようにしたい」と気をつけるようにしています。

カメラアングルだったり番組の始まり方だったり、バラエティは突き詰めるほど面白くなると思っていますので、そういった視点を技術サイドから提案していき、話し合うような現場づくりが大切だと考えていますし、事実そうなっていると感じています。

とはいえ、何でもかんでも口出しをして自分本位になりすぎるのもよくないので、適切なコミュニケーションを取っていく意識も忘れずにいることも大切です。

「僕らの使命は100%ではなく200%を生み出すこと」



ーー配信に無くてはならない「スタジオエンジニア」というポジションですが、この仕事はにじさんじの何に繋がっていると感じますか?

山川:
すごい難しい質問ですね笑
根幹……ですかね…?

藤田:
同じこと思った、言い過ぎかな?

山川:
配信はライバーがいなければ行えないですが、同時にその手助けをする僕たちもいないと番組や音楽ライブのようなものはできないというのもあるかなとは思います。

藤田:
そのような生放送にしろ、番組にしろ、スタジオでしかできないものを撮り、世に出すことが仕事になります。
その点で言うと「根幹」という表現もあながち間違いではないかもしれませんね。

山川:
スタジオで起きたことをリスナーに届けているので、「にじさんじとリスナーの橋渡し役」というのにも繋がっていると思います。

藤田:
そうですね。
スタジオエンジニアは、にじさんじを世に出す時に一番リスナーと近い場所で働いている仕事ですし、それもあると思います。

あとは単純に自社でスタジオを持っていますので、スタジオエンジニアがいないと技術が使えません。
今のにじさんじが様々な番組や企画をフットワーク軽く行えているのは、配信に必要な全ての役割を内製しているためであり、当然そこにはスタジオエンジニアも不可欠なメンバーです。

ーーなるほど。ではスタジオエンジニアの面白さややりがいはどんなところでしょうか?

山川:
自分の携わった仕事への反応がすぐに返ってくることです。
もちろん良いものばかりではありませんが、やはり自分の技術がコメントという形で返ってくると嬉しいですし、やりがいを感じます。
褒められれば嬉しいのは当然ですが、お叱りを頂いたとしても、次回の番組の改善に繋がる伸びしろだと思って仕事をしています。

また、リスナーの反応に合わせた放送内容調整もスタジオエンジニアならではのやりがいだと思います。
実は放送中にできるだけコメントを拾って、瞬時に内容を修正していったり…ということをしています。

コメントで「ライバーの声が聞こえにくい」とあれば、音量の調整やBGMを切ったりしますし、「コメントの流れ的にここでカメラを向けたらさらに面白くなる」と判断して配信をすることで、リスナーと一緒に番組を作っているという面白さがあります。
前々職のテレビ業界では感じられないような面白さですね。

藤田:
配信中に判断したことがすぐに反映されますので、ライバーに合ったアクションが取れたときは面白さを感じます。

コミカルなライバーであれば面白おかしく、かわいいライバーであれば可愛らしく。ライバーが元々持っている魅力に、我々スタジオエンジニアの技術力を掛け合わせ、最高のにじさんじを楽しんでもらうといったやりがいのある仕事です。

山川:
番組を100%の出力で作るだけであれば、正直ディレクターやライバーがいればできると思います。
僕たちの仕事の使命は、それを120…200%以上に引き上げることだと考えています。
料理で言うと、美味しくできあがった料理を盛り付ける役といったイメージでしょうか。

藤田:
「自分たちはこんな技術力があるから使ってくれ」って常日頃から思っています。
放送前の打ち合わせでライバーやディレクターからの技術的な相談に乗って、それを100%以上のパワーで返してライバーの魅力をさらに引き出せた時は、「やってやったな」って思いますね笑

ーーやりがいに満ち溢れたお話ありがとうございます。
では、お二人が携わっているにじさんじの放送が他のエンタメと違う点はなんだと思いますか?

山川:
自社完結できることですかね。
にじさんじはモデルの制作・それを実装するエンジニア・配信するためのスタジオ・魅力的な100人以上のライバー…と、VTuberとしての配信に必要なものが全て揃っているので、様々なことをすぐに試せるのが大きく異なると思います。

藤田:
他の観点で言うと、VTuberというアニメ調のキャラがテレビやYouTuberと同じことをしているという明確な違いがあると思います。
VTuberがテレビのバラエティ番組のようなことをしているのって、多分にじさんじだけなのではないでしょうか。

「ヤシロ&ササキのレバガチャダイパン」や「にじさんじのB級バラエティ」など、バラエティ×アニメ(VTuber)というのはやはりANYCOLOR特有のエンタメだと考えています。
意思を持ったアニメ調のキャラがひな壇に座って生放送をするって、数年前では考えられなかったような世界ですよね。


再生リスト:
https://www.youtube.com/watch?v=-qt7DWskpK0&list=PLout9ZF2aCT_poXC0mdy02F2E1cS5fBpC


再生リスト:
https://www.youtube.com/watch?v=dO7egHj103U&list=PLout9ZF2aCT_igH65clfO3NIIGHK6t0oR

「にじさんじは“これからの新しいエンタメのカタチ”を作っていく」


ーー今のにじさんじの放送にはどんなものが求められていると思いますか?

山川:
もっと面白い放送だと思います。
今日よりも明日、明日よりも明後日、明後日よりもそのまた未来…と、毎日楽しいと思ってもらえるような番組を作ることが求められていると思っていますし、同時に向き合っていきたいとも考えて日々仕事をしています。

藤田:
そうですね、リスナーの方ももっとにじさんじの面白い放送を楽しみにしていただいていると思います。

山川:
「ローション相撲の次はなんだ?」とかね笑
そもそもローション相撲という、今のバラエティではあまりされないようなことでもできちゃうのがにじさんじの良さでもあるかもしれません。

ーー放送をよりよくしていくためにどんなことをしているのでしょうか?

藤田:
中長期的なところでいえば、どんな要望にも対応できるような技術力であったり、どんなトラブルに対しても迅速に対応できるような土台作りが挙げられます。

ただ、仕事の特性上「今この瞬間の放送」を成功させるのも非常に大切だと思っていますので、先ほど山川さんも言っていた通り、放送中にコメントで反響を見つつ微調整をかけていくことに注力しています。

山川:
放送に関する諸々の操作をしながらコメントを確認していくので、なかなかスリリングですが楽しいです。

ーー放送中は神経を張り巡らせていると思いますが、仕事中焦ったことはありますか?

山川:
特に焦るのはスタジオの技術的な範疇外でトラブルが起きてしまった時です。
その時はスタジオエンジニアとして出来ることがないこともあり、とても焦りますね…

藤田:
トラブルについては放送時間中に解決できればいい。というわけではく、同じミスを二度と起こさないためにも原因の究明は徹底しています。
人為的なミスであれば業務フローの見直し、機材の問題であればスタジオでのチェックなど、面白い配信をするには安定した体制がなければいけません。

ーー日々努力を重ねているのですね。にじさんじの放送はこれからどんなものになっていくと思いますか?

山川:
若い人たちのテレビの代わりになっていくのではないかと感じています。

藤田:
テレビは見ないけどYouTubeは見ていますという人も実際多いかもしれませんね。
現在は基本的にテレビでやっているような内容をVTuberに落とし込むという形で番組を作っていますが、この掛け合わせを続けることで、もっと違う何かを生み出していけると思っています。

それには、企画、タレント選定、スタジオでの撮影、編集までANYCOLORの中で完結できる強みを活かし、例え面白さのトレンドが変わったとしても柔軟にあり方を変えていくのが、これからのにじさんじの姿かもしれません。

ーーそんなこれからのにじさんじの放送の姿に向け、どんなスタジオエンジニアになっていきたいですか?

山川:
放送に自分が出演するわけではありませんが、「山川さんがスタジオいてくれたら安心だよね」と思われるような頼られる存在になっていきたいです。

そのためにも技術力はもちろん、放送に関する知識であったり、昔のバラエティを深ぼったりとあらゆる知識を勉強しています。
また、常に毎回の放送でディレクターやライバーのやりたいに100%以上で答え続けるという意識を持つことで経験を積み、できることを増やしていきたいと思っています。

藤田:
マネージャーという立場として答えさせてもらうと、様々なものを見つけていけるようなスタジオエンジニアになって欲しいと思っています。

番組自体の面白さやライバー1人1人の魅力、用意された台本からプラスアルファで発信できるようなポイントなど、スタジオエンジニアが見つけられるものってたくさんあると思います。

もちろんやるべき仕事をしっかりとこなした上でですが、にじさんじのスタジオエンジニアでなら、技術者という立場で放送の面白さを追求できる楽しさがあるのではないでしょうか。


「“やりたい”が詰まっている人はとことん仕事を楽しめるはずです」


ーー働きやすさや働く環境についてはいかがですか?

山川:
上長やディレクター、関係部署の方にも意見は迷わず言える環境なので、非常に働きやすさを感じています。
自分の意見を一意見として「その意見はどういう点が良いのか・悪いのか」を素直に受け取ってくれる人が多く、風通しの良さは誰もが感じながら仕事をしていると思います。
やりたいことはやってみたいと言えますし、工数的に厳しければ厳しいと言えるのも社風の一つかもしれません。

働く環境でいうと、どうしてもスタジオエンジニアという仕事の特性上大変さは感じます。
配信中はもちろん、配信前後の準備など時間的な拘束はありますし、体力も必要です。
ただ、先ほどお伝えした通り仕事のやりがいや面白さが大きいので、むしろ頑張りすぎちゃいますね(笑)。

藤田:
やる気を持って働いている人には非常に働きやすい職場だと思います。
僕個人として「高い興味を持って仕事をしている人には敵わない」と感じていますので、例えばライブが好きな人がライブのようにスイッチャーをやりたいと言われれば、全て任せるようにしています。
このように、手を挙げたらその分チャンスが与えられるような環境ですので、そう言った人はとことん仕事を楽しめるはずです。

ただ、スタジオエンジニアに閉じると、時には自分の経験がないことにも挑戦しないといけない場面が出てくることもあり、吸収力が同時に大切になってくると思います。

ーー今の質問にも繋がるかもしれませんが、どんな人ににじさんじのスタジオエンジニアは向いていますか?

山川:
仕事をしていく上でやったことが絶対に出てくると思いますので、なんでも興味を持って知りたがる人に向いていると思います。

逆に自分から動き出さない人には向いていないかもしれません。
面白いものを作り上げるには、とりあえずやってみることが大切です。
エンタメに携わるものとして、自分から動けるような積極性がないと働いていくのは難しいかもしれないです。

藤田:
「仕事は面白くないもの」という意識の人って結構多いと思うのですが、そこを「この仕事はここが面白い」と変換できる人は向いていますね。
僕らの仕事は誰かに面白いと思ってもらう必要があるので、作り手側が面白さを見出せない状況になってほしくはないなと思います。

山川:
自分たちが楽しんで仕事をしていないと配信にも滲み出てしまうものですしね。

ーー現在スタジオエンジニアでは求人募集がされていますが、どんな方に来て欲しいですか?

山川:
経験面で言うと、生放送の経験がある方だと嬉しいです。
性格面で言うと、ライバーと話す機会が多くなりますので、適度な距離感を持って接することのできる人である必要があります。

にじさんじのファンの方でも問題ありませんが、プロとしてライバーと向き合わなければいけないことは認識しておいて頂きたいです。

藤田:
テレビ業界やイベント業界の技術に携わっていて、生放送の大変さを理解している人だと嬉しいです。
逆に「ちょっと家でOBSを触っていました」という人だと体力的にも技術的にも厳しいかもしれません。

あとは女性スタッフも積極的に採用したいですね。おそらく他と比べても多いほうではあるのですが、それでも女性ライバーのほうが圧倒的に多いので、女性スタッフは多ければ多いほど良いですね。

ーーそれでは最後に、エントリーを考えている方にメッセージをお願いします!

山川:
自分のやってみたいことを自分の力で作れる会社ですので、自分の限界を超えたい方、自分の中でやりたいことが溢れている方はぜひ応募してください。
「技術が足りないかも」と躊躇してしまうかもしれませんが、門戸を叩くだけでも良いと思います!

藤田:
毎日の仕事が退屈になってきたらぜひ。こちらの毎日はすごい楽しいですよ。

ーーにじさんじの放送には、スタジオエンジニアという不可欠な存在があった。
彼らが切り取ったスタジオでの一瞬が、今日もまた誰かの心を動かしている。

現在ANYCOLORでは、そんな面白さややりがいを感じられる「スタジオエンジニア」を積極募集中だ。
なかなか経験できないこれからの新しいエンタメのカタチを作り上げられるこのポジション。この機会にぜひエントリーしてみてはいかがだろうか。

※情報は取材当時のものです
※取材・執筆:中嶋 駿弥

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