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【海外タレントマネージャー】日本が作ったVTuberというコンテンツを世界に展開していく、ハブのような仕事【従業員インタビュー】
「にじさんじ」を展開し、日本に新たなエンタメの風を吹かせているANYCOLOR株式会社(以下:ANYCOLOR)は、今や活動の場所を世界へ広げていっている。
英語圏、インドネシア、韓国、インドと世界各地で配信を行う「NIJISANJI」のライバーが活動していくためには、「海外タレントマネージャー」の仕事が必要不可欠である。
そこで今回は、NIJISANJI EN(英語圏のライバーが属するグループ)でライバーのマネージャーをしているK.I.さんと、部長のY.I.さんにインタビューを実施。
海外タレントマネージャーという仕事や、そのやりがいについて伺った。
【取材を受けた人】
K.I.:海外タレントマネージャー(第4マネジメント部)
オーストラリアの大学を卒業後、日本に渡航。海外のクライアントを中心に取引しているベンチャー企業へ就職。それから4ヶ国語を活かしつつ、キャリアアドバイザーや営業職として勤務していた。
エンタメ業界の経験は全くなかったものの、自分が好きな物に携わり、サポートしていきたい思いをもってANYCOLORへ入社。
現在はNIJISANJI ENライバーをサポートするマネージャーとして勤務。
Y.I.:海外タレントマネージャー(第4マネジメント部) 部長
日本出身。
アメリカの音大を卒業後、レコード・レーベルのA&Rでインターンとして勤めながら作曲家として活動。
帰国後は並行してテーマパークのショー制作・運営、楽曲&イベント・プロダクションでプロデュースやタレント・マネジメント、新規事業開拓に従事しながら、ラジオ番組やナレーションでも活動。
これらのエンターテイメント・文化の点を繋ぎ、新しい感動を作り届ける仕事に関わるべくANYCOLORへ入社。
現在はNIJISANJI ENライバーをサポートするマネージメントチームの部長として勤務。
これからの新しいエンタメの形を生み出しているANYCOLORは魅力的だった
ーー早速ですが、お二人がANYCOLORに入社した理由を教えてください
K.I.:
私は海外出身ですが、元々日本のエンタメが好きだったので、VTuberの配信に限らずアニメや漫画も楽しんでいました。
今までエンタメ業界での仕事の経験はなかったものの、ちょうどANYCOLORが海外タレントマネージャーのポジションを募集していたので、にじさんじのコンテンツをサポートするために応募した形です。
特にANYCOLORは海外展開に注力していたこともあり、自身の語学力を活かせる点も、入社の後押しになったと思います。
Y.I.:
これまでのキャリアとして、レコードレーベルや某テーマパークといったエンタメに関する業界で0→1の新規事業に数多く取り組んでいました。その中で、ANYCOLORがVTuberという新しい形のエンタメを提供している点に魅力を感じたのが、興味を持ったきっかけです。
アニメや漫画といったエンタメは既に日本の市場に古くから存在していましたが、「別の形のエンタメを提示できる会社はあるのか?」と考えた時に、ANYCOLORは次のキャリアの場所として最も適していると考え、入社に至りました。
ーーお二人は海外タレントマネージャーの部門でジョインされたとのことですが、元々海外に携わる仕事の経験があったのでしょうか?
K.I.:
元々私は海外に関係する仕事をしていました。
前職はキャリアアドバイザーとして、日本に住む方を海外の企業に紹介するといった仕事をしていまして、その時に身に付けた「違う国同士のコミュニケーションスキル」が今の業務に活かせていると思います。
Y.I.:
私も同じく海外に関係するキャリアの経験を積んできました。
元々大学がアメリカだったこともあり、アメリカで映像関係の仕事にインターンとして取り組んでいました。
アジア圏での仕事もしていたので、日本に帰国後は「日本ならではのエンタメを海外に展開したい」という観点で会社を探し、結果としてANYCOLORが魅力的に映った形です。
海外ライバーとANYCOLORを接続するプロフェッショナルな仕事
ーーここからは海外タレントマネージャーの実務的なことをK.I.さんにお伺いします。まず、部署のミッションや役割といったものを改めて教えてください。
K.I.:
役割を一言で言えば、「海外ライバーとANYCOLORの間に立つインターフェース」です。
KPI的な目標で言うと収益などもありますが、やはり第一に重要になってくるのは、ライバーと会社間のコミュニケーションを円滑に進め、お互いに成長することだと思います。
個人的な目標としては、担当しているライバーの活動領域を広げていきたいと考えています。例えば、Live2D配信を頑張っているライバーであれば、3Dライブに出演できるようにするなどですね。
ーー日常的な業務として、どのような仕事を行っていますか?
K.I.:
基本的には担当ライバーとのやり取りの中で上がってくる相談事項に対して、適宜社内を巻き込みながら解決させるといった業務が多く、定型的な業務はかなり少ないです。
相談事項の応対以外には、スケジュール管理や調整、ライブの出演サポートやYouTubeチャンネルの分析、企画提案など、とにかく担当ライバーに気持ちよく活動をしてもらうサポートの業務を行っています。
非定型業務が多い関係で、1人で解決できないタスクもあるのですが、その時は同僚や上長、社内の別のチームなどに相談しにいくことで対応しています。
ANYCOLORの社員は全員コミュニケーションが取りやすいので、相談もしやすい環境です。
ーー1人のマネージャーが担当するライバーの数はどれくらいなのでしょうか?
K.I.:
そうですね…細かい数字は省かせていただきますが、大体1人のマネージャーが5人ほど担当しているといったイメージですかね。
正直ライバーの活動頻度や活動領域によって対応する人数が変わってきますので、明確に「1人のマネージャーが◯人のライバーを担当する」といった決まりはありません。
ーー業務の中で意識しているポイントについて詳しく教えていただけますか?
K.I.:
担当しているライバーについては自分で裁量権を持ち、数あるタスクに重要度をつけてスケジュールを組んだ上で仕事をしていきますので、スケジュール管理は特に注意しています。
また、業務をしていく中で常に意識しているのは、ライバーとのミスコミュニケーションを無くすことです。ANYCOLORは日本語を使いますが、ライバーは外国語を使うため、意図が伝わるような翻訳を行うことが大切になってきます。
他には、マネージャーとしてスピーディーな対応も心がけています。
ライバーからすれば担当マネージャーがANYCOLORの顔として映りますので、ビジネスマンとして常にプロフェッショナルでいることが大切なポジションだと思います。
ーー海外のライバーとのやり取りは普段どのように行っているのでしょうか?海外に行く機会も多いのですか?
K.I.:
やり取りとしてはオンラインと対面の2種類がありますが、海外ライバーとのコミュニケーションは、ほとんどオンラインでのコミュニケーションになります。基本的にライバーのリズムに合わせて柔軟にやり取りする形です。
海外に行く機会としては、渡航制限などもあったのであまりできていませんでしたが、今後はその制限も緩和されるので増えていくのではないかと考えています。
海外に行くとしたら、海外でNIJISANJI ENのイベントを企画する時とかでしょうか。
ーー最も印象的だった仕事を教えてください
K.I.:
2022年のにじさんじフェスです。これはNIJISANJI ENのライバーが初めて国内イベントに参加することになったフェスだったので、非常に印象に残っています。
日本に来たことのないライバーもいましたので、来日するに当たっての準備や注意事項の周知、スケジュール調整に苦戦しましたが、結果的に良いパフォーマンスができていてよかったです。
総じて大変なプロジェクトだったものの、やりがいや達成感が強く、改めてこの仕事をしていてよかったと感じた瞬間でした。
ーー日々の業務でやりがいを感じる瞬間としては、どのようなものがありますか?
K.I.:
会社内でも様々なイベントやプロジェクトが動いていますので、会社の考え方を海外ライバーの考え方や文化に照らして理解してもらうことが難しいですが、結果としていい配信ができているのを見るとやりがいを強く感じます。
また、日々のコミュニケーションの中で、担当ライバーが自分のことを信頼してくれているような発言をもらえた時もやりがいを感じますね。「ANYCOLORとNIJISANJI ENのインターフェースになれているな」と実感します。
ーーちなみにANYCOLORの他部署の社員とはどのような関わり方をするのでしょうか?
K.I.:
おそらくANYCOLORの全部の部署とやり取りをしているんじゃないかなと思います。
営業担当やグッズ制作をするIPチーム、ライバーモデルを制作している2D/3Dチーム、企画配信をする時であればスタジオチームともやり取りしますし、コンテンツ面ではYouTubeコンテンツチームとも会話をします。また、イベントやライブなどではライブエンタテインメント部と密な連携をとりながら、成功に向けて頑張っております。
日常的な業務で言えば、契約や権利関係から法務や総務ともやり取りをしていますし、社内でもインターフェースとして活動している形です。
幸い、社内の風通しが非常に良いので、人間性的な意味でコミュニケーションが大変だと感じたことは入社してから一度もありません。
日本から世界へ。日本が作ったVTuberというコンテンツを世界に展開したいという方は、迷わず応募して欲しい
ーー働きやすさや働く環境について教えてください。
K.I.:
フレックスで勤務できますので、11時〜17時のコアタイムで出勤していれば自分の都合に合わせて勤務時間を調整することが可能です。
また、リモート勤務も可能で、私は週の半分以上をリモートワークとしていますので、非常に働きやすい環境だと感じています。
有給休暇も取りやすい社風で、ちょうどこの前長期休暇を取って母国に帰国していました。
ーーANYCOLORの海外タレントマネージャーとして働くには、どのような能力が求められるのでしょうか?
K.I.:
常に外国語を使って仕事をしますので、語学力は当然必要となってきます。加えて、マネージャーという仕事ですのでコミュニケーション能力が非常に大切です。
常に会社と担当ライバーの間に立つ仕事のため、交渉するといった状況も頻繁に発生します。こちらの要求を叶えつつ、相手の要求も叶えられるWin-Winの結果に着地できるようなコミュニケーションが必要になってきますね。
必要なスタンスとしては、自分で課題を発見し、自分で改善へと持っていけるかどうかだと思います。ライバーが気づいていないような改善点を見つけ、先んじて行動しておけると仕事が上手く進みやすいですし、何よりライバーのためになります。主体性が求められるとも言えるでしょう。
また、海外と日本で考え方や文化が異なるため、異なる視点で物事を分析し、互いのことを理解するといったスタンスもポイントになってくると思います。
Y.I.:
K.I.さんも言っていますが、コミュニケーションスキルは最も重要になってきます。
外国語が話せるというだけでなく、ライバーの個性を鑑み、心情の変化を汲んでやり取りをしていければ、自ずと担当ライバーとの信頼関係も構築できていくでしょう。
それだけでなく、文化の違いを見極めるスキルも大切だと考えています。
繰り返しになりますが、VTuberは日本が世界に生み出した文化ですので、国内の文化を海外に展開していくと文化的な差異が生じることがあります。
ライバーとリスナーの心情を汲み取り、改善策を提示できる人であれば間違いなくこのポジションで活躍できるのではないでしょうか。
ーーどのような経験を持っている方であれば、海外タレントマネージャーとして仕事に取り組みやすいでしょうか?
K.I.:
対人関係や顧客折衝の経験をお持ちの方であれば、スキルセットとしては十分かと思います。営業職など、「対峙している相手が本当に望んでいることを引き出すスキル」があれば取り組みやすい仕事です。
Y.I.:
ANYCOLORと同じような、VTuber業界で仕事をしている人はほぼいないと思いますので、広い括りのエンタメ業界や、似たような業界でホスピタリティを発揮してきた方はマッチすると考えています。
ただ、エンタメ業界でなくても全然難しいと言うことはなく、K.I.さんの言っていた通り人と人とのコミュニケーションが重要になる業務経験をお持ちであれば、問題なく仕事に取り組んでいただけると思っています。
ーーどんな方と一緒に働きたいと考えていますか?
Y.I.:
にじさんじや、NIJISANJI ENが好きだからということではなく、現在のコンテンツに存在する「スキマ」を意識していて、それを改善したいという方であれば是非一緒に働きたいです。
もちろんにじさんじグループが好きというのもありがたいのですが、ビジネスとして一緒に働きたいと思える方とご一緒したいです。
特に、業務を遂行するうえで「このままでも楽しいけれど、自分の持つ案もきっとこれまでの為のスパイスになる」といった考え、あるいはいい意味での違和感をお持ちで、更にこれを「ANYCOLORの新しいストーリー」の為に言語化できるような方だと、このポジションに非常にマッチすると思っています。
ーー海外領域で働くというポジションでもありますので、応募書類に書いておいて欲しいことなどはあるのでしょうか?
K.I.:
外国籍の方が応募するのであれば、日本人とやり取りした経験について書いておいて欲しいです。このポジションは海外ライバーだけでなく、ANYCOLORの社員とも多くコミュニケーションを取りますので、日本語でのやり取りができるかも重要なポイントです。
Y.I.:
留学経験や外資系企業での業務経験がある場合はぜひ記載いただきたいです。また、TOEICなどの語学系資格をお持ちであれば、そのことも記載いただけると助かります。
もし海外や海外企業とのやり取りにおける業務経験がない場合は、海外になんらかの形で携わった経験を記載いただくのでも大丈夫です。
とにかく、「これはアピールできるかも?」というものがあれば、ガンガン書くといったスタンスで考えていただけると。
ーー現在、海外タレントマネージャーは一緒に働く仲間を募集中とのことですので、応募を迷っている方にメッセージをお願いします。
K.I.:
毎日違う仕事ができるこのポジションは、やりがいも楽しさも非常に高いレベルにあると思います。語学力を活かしたい方や、日本の新しい形のエンタメに携わりたい方はぜひ挑戦してみてください。
Y.I.:
語学力や一定のコミュニケーションスキルなど、要件こそありますが、熱意を含めてやりたいと思っていただけるのであれば躊躇する必要はありません。
応募してなんぼということもありますので、ぜひ迷わず応募してみてください。お待ちしております。
ーーにじさんじの海外展開は、今後も留まることを知らずに行われるだろう。だからこそ、海外タレントマネージャーという存在が不可欠なのだ。
「日本が作ったコンテンツを、世界へ。」そんな思いを胸に秘め、日々の仕事に向き合っている姿が垣間見えたインタビューであった。
ANYCOLORでは、海外タレントマネージャーのポジションにて積極募集を行っている。
NIJISANJIの世界展開に少しでも興味を持っているという方は、募集終了までに忘れずエントリーしてみて欲しい。
※情報は取材当時のものです
※取材・執筆:中嶋 駿弥