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【従業員インタビュー】「Live2DといえばANYCOLORだよね」と言われる日を目指して。VTuberのLive2D技術を生み出す知恵と知恵が、このチームで融合する。

「二次元のキャラがまるで三次元のように動く」

これこそ、“にじさんじ”が“にじさんじ”たる所以であり、かつて3Dモデルが主流だったVTuber業界に一石を投じたANYCOLOR株式会社(以下ANYCOLOR)の強みだ。

今回は、ライバーに「魂を吹き込む」ために日々開発を行っている、にじさんじのLive2Dデザイナーの3名にお話を伺った。
普段表に出ることはない彼らだが、我々は彼らの努力の結晶を日々目にしているはずだ。
そんな彼らが何を想ってLive2Dのデザインを行っているのか。是非この機会に知ってみてほしい。

【取材を受けた人】

白鳥:デザイン部 部長
美術大学大学院卒業後、ソーシャルゲームのキャラクターデザイン・2Dアートディレクターとして開発に従事。
2019年3月にANYCOLORに入社して以来、Live2Dチーム・イラストチーム・3Dチームが属するデザイン部を統括。
(写真:中央)

野久保:Live2Dチーム チームリーダー 兼 アートディレクター
4年制大学卒業後、民間企業で勤務。
その後フリーとして独立し、漫画家・イラストレーター・Live2Dモデラーとして活動する中でインハウスクリエイターを目指しANYCOLORに入社。
現在はディレクターとしてにじさんじのLive2Dに関わる業務全ての監修を行う。
(写真:右)

伊東:Live2Dチーム サブディレクター
3D技術の専門学校を卒業後Live2DモデラーとしてANYCOLORに入社。
メンバーの中では若手ながらも、その実力からLive2Dモデリング全般と社内Live2Dモデルの監修サポートを行っている。
(写真:左)

「バーチャルの世界に興味があって入社しました」

ーーインタビュー前に皆さんのプロフィールを見せて頂きましたが、美大や3D専門学校、フリーの漫画家と出身のバラエティに富んでいると感じました。
そんな皆様がANYCOLORに入社されたのはどういった理由だったのでしょうか?

白鳥:
前職ではソーシャルゲームの2Dアートディレクターだったのですが、その時の同僚が私よりも先にANYCOLORに転職していたんです。
それからちょっとして、その“元同僚”からヘルプコールを貰ったのがきっかけですね。
元々VTuberの世界に興味があって、リスナーとしても好きだったこともあり、「是非ご協力します!」の気持ちで入社しました。

野久保:
僕はフリーで漫画家やイラストレーターをしていたのですが、白鳥さんと同じく、入社前からバーチャル、ないしVTuberという存在に興味を持っていたので、独学でLive2Dモデラーとしても活動していました。
その中で、ある日ANYCOLORで働く知り合いが声をかけてくれたことが、入社したきっかけになります。
どんどん作品を作りたいと思っていても、フリーだと自分で営業をかけざるを得ませんが、インハウスクリエイターだとどんどん仕事を任せてもらえるというのは、やはり最高の環境だと今も感じています。

伊東:
自分は2年制の専門学校にいて、1年目は3Dの勉強、2年目からは2Dの勉強に移り、卒業制作はLive2Dで行ったんです。
そこでLive2Dの面白さや楽しさに気づき、在学中にANYCOLORのインターンとして活動していました。
やはり、Live2Dの技術をガッツリと使ってVTuberをイキイキと活躍させられていると感じたのがANYCOLORだったので、そのままジョインする形で入社に至りました。

ーーなるほど。やはり皆さん元々VTuberやLive2Dに興味を持っていたことが入社のきっかけだったのですね。

野久保:
そうですね。3Dモデルと違って、Live2Dはイラストレーターさんが描く素晴らしいイラストをそのまま動かせますので、そこが一番の醍醐味だと感じています。
かわいい、かっこいいイラストがそのまま動くというのは、見るのも作るのも楽しいですしね。

「この仕事は、二次元と三次元の魂の摩擦を減らしていく仕事なんです」

ーー改めて、Live2Dデザイナーの仕事内容を教えていただけますでしょうか?

野久保:
まずはイラストレーターさんから絵の素材が来ますので、イラストレーターの方や弊社スタッフに“瞳”“まぶた”“口”のようにパーツ分けをしてもらいます。
そこから我々の出番になり、パーツの動きを組み合わせていかに立体的に見えるようにするかを調整していきます。
調整は、どのライバーも一律にきっちり動くように行うのではなく、「この絵だったらこんなキャラクターだろうな」「こんな口の開け方をするだろうな」といった考察をしながら、一人一人カスタムして行うようにしています。
モデルの感情を考えるのは、Live2Dデザイナーの重要な仕事の一つです。

ーーキャラクターに感情を付けていくということは、正に「魂を吹き込んでいる」仕事なんですね。

白鳥:
そうですね。野久保さんの言う通り、我々の手元に来るのはイラストレーターさんのイラストとパーツのみになりますので、動きの付け方はLive2Dチームによってほぼ決まる形です。
後は実際の声に合わせて微調整をかけたりすることもありますね。

野久保:
僕たちLive2Dデザイナーは「実在する人間を模した動きを作る」のではなく、あくまでも「ライバーというキャラクターを作り上げていく」のが仕事だと思っています。
キャラに魂を宿すためには、Live2Dモデルと実際の生声という、二次元と三次元で生まれる魂の摩擦を減らしていく必要があるのです。

ーーLive2Dモデルは新規ライバー以外にも、既存ライバーの衣装作成とかもあると思いますが、今までで印象的なものはありましたか?

白鳥:
基本的にライバーさんから文面や画像でご要望を頂き、できる限り発注時の内容を実現できるようイラストレーターさんに発注していますが、花畑チャイカさんのロボット衣装(通称:チャイカアーマー)は、一目発注要望を見たときから男の子心に火を付けられて、最高だなと思った記憶が今も残っています。

野久保:
僕はましろさんの「囚人椅子に縛られた椅子・ライトセット」ですかね、もはやオブジェクトの領域なんですけど…笑
ライバーさんが本当に色んな要望を言ってきてくれるので、どうやってLive2Dで表現できるかに汗をかいています。

ーーちなみに「これはできない」となった案とかはあるのでしょうか?

野久保:
現時点で技術的に無理というものは見送らざるを得ませんが、基本的にライバーさんの要望に応えるよう、どんなものでもできる限り近い表現にまで持っていくようにしています。

白鳥:
鷹宮 リオンさんのDJ衣装を作った時は、「暗くなった時にどこまでどうやって光らせるか」という点は試行錯誤した記憶があります。

野久保:
結構やり取りさせて頂きましたね。
追加衣装作成の場合はライバーさんと打ち合わせながらモデリングしていきますので、誰かと作品を作り上げていくというのが好きな人には、すごく合う仕事だと思います。

ーーちなみにLive2Dチームから何か提案をして作り上げるということはあるのでしょうか?

白鳥:
明確に我々からの提案でアップデートが決まったのが“にじさんじ3.0”です。
3.0へのアップデートについては、Live2Dチームでディスカッションをし、社内稟議を上げたものでして、にじさんじのLive2Dモデル自体の新しい価値を創造できたと思っています。

野久保:
にじさんじのLive2Dとして発展させることを考えると、あくまでキャラクターイラストの延長線上にある付加価値をこれからも上げていくことが重要だと思っています。

「モデリングを内製しているからこそ得られるスキルがあります」

ーー伊東さんは専門学校を出られてからすぐにANYCOLORに入社していますが、やはりスキルの成長を感じますか?

伊東:
段違いに感じています笑
理由は二つあって、一つは単純に多くのモデル作成を任せて頂けたので、場数という意味での経験を詰めたことです。
もう一つは、3Dモデルの知見も持っていたことかなと思っています。
3Dモデリングと2Dモデリングの両方の知見を組み合わせて業務に当たれていたので、にじさんじで求められるクオリティに至るまでスピード感を持ってスキルアップできたと思います。

野久保:
伊東さんの知見は本当にありがたいんです。
イラストレーター出身の僕としては、Live2Dモデルを動かすに当たって立体表現についての具体的な言語化が難しい部分もあったりするんですが、3Dモデラーはモデルを立体的に動かすための知見があって、非常に参考になるんです。
伊東さんはその知見を持ち合わせていることもあり、年齢としては若いですがサブディレクターをお任せしています。

白鳥:
今の話のような「知見の融合」というのは、にじさんじがモデリングを内製しているからこそ生じる独自の強みだと思います。
Live2Dチームの周りには、イラストチームや3Dモデリングチームを始め、様々なチームがありますので、例えばキャラクターの3Dモデルを共有してもらうことでLive2Dの動きのヒントにするなど、チームを超えて知見を共有してもらえるんです。

伊東:
社内には「世間からは隠れているやり手の開発者」が集まっていて、レベルの高さを感じています。
周囲の社員からモデリングの知見を得られるのは非常にありがたいです。

野久保:
しかもそこで得た知見を試す場がすぐに来るというサイクル。
Live2Dモデルを作りたい方にとってこれ以上ない環境だと思いますよ。

「Live2Dと言えばANYCOLORだよね。と言われるようなプロフェッショナルを」

ーーLive2Dチームとして、これからやりたいことを教えて頂ける範囲でお聞かせください。

野久保:
元々Live2Dは、モーション・アニメーションを作成する技術でしたが、近年ではどちらかと言えば「Live2DといえばVTuber」という潮流になっているかと思います。
しかし、今後は原点に立ち返るというわけではないですが「モーション作成」に注力しており、にじさんじのキャラクターがもっといろんな形で動いている姿を見せていきたいと思っています。
そこから考えて、これからは「にじさんじのキャラクターが動く」ということにもっとフォーカスをしていくために、より豊かなモーション表現を実現させていきたいです。
それには、現状Live2Dをやっている人だけでなく、知見の融合という意味でも、エフェクトやモーションの専門家、アニメーターなどの動きのプロが仲間になってくれると嬉しいと思っています。

白鳥:
当然“にじさんじ3.0”がリリースされたということは、それ以上のバージョンアップに対する期待感があると思いますので、どういうアップデートをしていくかLive2Dチームと一緒に考えていきたいですね。
完全に思いつきですが、特定のアクションをするとモーションが再生されたり、エフェクトが再生されたりしたら面白そうですよね。

野久保:
確かに。現状だと、ゲーム実況などの両手が使えない配信だと表情が動かせないので、手を使わなくても表情を変えられるようなアップデートとかできたら良さそうです。

伊東:
自分はまだ目の前のモデリングで精一杯ですが、モーションは付けてみたいです。
あとはキービジュアルの一枚絵そのものを動かせるような技術も身に付けたいと思っています。

野久保:
いずれは「Live2Dと言えばANYCOLORだよね」と言ってもらえるよう、日々努力を続けています。

「Live2Dデザイナーであれば、キャラクターに魂を吹き込む経験ができる」

ーーちなみに、働く場所としてのANYCOLORの居心地はどうですか?

野久保:
日本家屋並みに風通しがいいです笑
「これがやりたい」「これをこうしたい」とかは当然に言い合えますし、タスクをお願いしても「今日は早めに帰りたいのでできません」とかは全然ありますね。
ただ、これはいい意味で縦社会感がないということでして、無法地帯ということでは決してありません。
もちろん、クオリティコントロールに関しては徹底的に行っています。

伊東:
自分は年齢としてはLive2Dチーム内で低い方ですが、入社してから今まで会社に居心地の悪さを感じたことは一度もありません。
いい環境でやりたいことをやらせてもらっていると本当に思っています。

白鳥:
私はLive2Dチームの属するデザイン部部長なのですが、部下から全然いじられたりしていますね笑
管理者として、メンバーに大きな負荷がかからないよう、適宜Live2Dチームと会話をしながら案件の調整を行うようにしていますので、これから入社される方も安心いただければと思います。

ーー現在ANYCOLORではLive2Dデザイナーを募集していますが、どんなマインドを持った方にきて頂きたいですか?

白鳥:
シンプルに、「ものづくりに情熱があるだけでなく、組織で何かを作ることを大切に思える人」に来て欲しいです。
逆にそういう方であれば、間違いなくフィットすると思います。
入社いただいた後は、個々人のスキルセットに応じてお仕事をお任せしたいと思っています。

野久保:
努力の経験がLive2Dの成長に繋がるのは間違いありませんので、イラストや2D・3Dに限らず、「何らかの努力を行える人」というのは重要な要素ではないでしょうか。
にじさんじのキャラクターに“感情表現”という魂を吹き込むサポートができるのは絶対にLive2Dのポジションしかありません。
何度も言ってしまいますが、最高の環境です。

伊東:
これから入社される方が成長意欲の高い方であれば、自分も一緒に成長していければと思っています。
Live2Dチーム一丸となって技術を向上させるだけでなく、業界を巻き込んでLive2Dそのものを盛り上げたいと思える人だと嬉しいです。

ーー最後に、Live2Dデザイナーとして今後のキャリアをどのように考えているか伺ってもよろしいですか?

白鳥:
私は管理職にこそなっていますが、にじさんじと共にどんどん成長していきたいと思っています。
そのためにも、メンバークラスの人が色々な仕事にチャレンジできるよう、上手く仕事のコントロールをしていくのも中長期的なミッションだと考えています。

伊東:
自分はLive2Dモデリング自体が好きなので、ANYCOLORが無くなるまで永遠にこの仕事を続けたいと考えています。
現状に満足せず、アニメーションやイラストなど、できることを増やすために勉強も継続していきたいです。

野久保:
現在はディレクターとして、メンバーの作ったモデルのフィードバックをしていますので、その経験を活かして専門学校の先生とかになれたらいいなとぼんやりと考えています。

白鳥:
野久保さんはまだまだいてください笑

野久保:
まだいることにしました。

ーーANYCOLORでは、ライバーに魂を吹き込む技術を磨き続けられるだけでなく、働く環境としても魅力的なLive2Dデザイナー職を積極募集中だ。
これからも更なる進化が期待できるにじさんじのLive2Dに携わりたい方は、これを機会にエントリーをしてみてはいかがだろうか。

※情報は取材当時のものです
※取材・執筆:シュンヤ ナカジマ

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